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zoom RSS 「奇跡のリンゴ」そして人材育成

<<   作成日時 : 2009/08/18 11:26   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 2 / コメント 1

以前、自動車メーカーに在職しておりました折は、よく海外出張などに出かけましたが、何の変哲も無い北米出張に比べ、楽しみの多い出張先はアセアン方面でした。

なんといっても、出張の楽しみは、仕事が終わったあとの飲むことと食べることです。

特に、アセアン方面でおいしいものと言えば南国フルーツですね。

日本でもおなじみのパパイヤやマンゴーは、もちろんおいしいですが、別名「トラキン」と称せられるランブータンやスターフルーツそしてマンゴスチンなどホテルのウェルカムフルーツとしてもよく登場します。

いずれも捨てがたい味ですが、私の場合、大好きなフルーツは、あの有名なドリアンです。

人によりましては、強烈な異臭もあり、全く受け付けない人もいますが、私は、異臭以上にあの濃厚な味に思いっきり惹かれてしまいます。

以前、クアラルンプールに出張した折には、今から思えば自分としての最高記録になるのでしょうか、ドリアンを20ピースほど食べたことがありました。

1個のドリアンの中は、大体4ピースに分かれておりますので、ドリアン5個分を食べたことになります。

さすがに、これだけでお腹が一杯になってしまいました。

こんな大好きなドリアンですが唯一の欠点があります。

それはドリアンを食べた後は、お酒が飲めないことです。

本当かどうかはわかりませんが、ドリアンを食べた後、アルコールが入りますと、胃の中にガスが大量発生し、場合によっては、内臓が破裂してしまう恐れがあるとのことです。

出張のもうひとつの楽しみであるアフター5でのアルコールが飲めないのもつらいことですので、それほど頻繁にドリアンを食べるわけにもいかず、いきおい、集中して食べることになってしまいます。

しかしながら、フルーツと言うことになりますと、日本も負けてはいませんね。

南北に長い国土と、春夏秋冬のメリハリのある季節がもたらす豊富な種類の果物は、すばらしいと思ってよいのではないでしょうか。

このあたり、多くの日本人は、あまり有難みを感じていないようでして、少し、残念な気がします。

日本の果物で言いますと、つい少し前までは枇杷やサクランボがおいしかったですね。

そして、イチゴ、白桃、メロンが続き、現在はスイカ、ブドウが全盛期を迎えています。

たまにいただく無花果(いちじく)もこの時期おいしいですし、そろそろ秋口になってきますと、梨そして柿に栗、さらにリンゴが楽しみになってきます。

秋から冬場にかけましては、みかんなど柑橘系が全盛を迎えますね。

こうした豊富な果物の中で、私は子供の頃からリンゴが大好きです。

リンゴと申しましても、実際は、かなりの種類があることは皆さんご存知ですね。

かなりの甘みとフルーティーな香りのある「富士」も好きですし、酸味があり、素朴な味の「紅玉」も二日酔い気味の朝など、ありがたい存在です。

ところで、リンゴといいますと「奇跡のリンゴ」の話を耳にしたことがありますか?

青森県弘前市でリンゴ農家を営んでいる木村秋則さんが作るリンゴのことです。

この話は2006年12月、「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」において、「奇跡のりんごは 愛で育てる」と題して放映されておりますし、出版など各種マスコミにも登場しておりますので、かなりの方はご存知かと思います。

特に、「奇跡のリンゴ」幻冬舎刊 石川拓治著においてその内容は詳しく述べられております。

画像

                              <写真提供:幻冬舎>

この中で、私にとりましての印象的な記述は

@1991年の秋に青森県を台風が直撃したとき、ほとんどのリンゴ農家のリンゴが落果し、壊滅的な被害を受けたにもかかわらず、木村さんの畑のリンゴは8割以上が枝に残っていた。

A木村さんの畑のリンゴの木は、根が普通のリンゴの木の何倍も長く密に張っているため、台風で倒れることもなかった。

B農薬を散布していないのに、ハマキムシの被害に遭うこともなく、斑点落葉病や黒星病の被害もごく少数のレベルで収まってしまう。

C無農薬だけでなく、無肥料(化学肥料だけでなく有機肥料も与えない)でのリンゴ栽培に挑戦し、それ可能にした。

Dそのリンゴは切って2年たっても腐らない。そして、異常に美味しい。

結果として言えることは以上のとおりですが、私はこの本の中で木村さんが語っている重要な「発見」を、是非、皆さんにご紹介いたしたいと思います。(原文:「奇跡のリンゴ」幻冬舎刊)

・肥料というものは、それが化学肥料であれ有機肥料であれ、リンゴの木に余分な栄養を与え、害虫を集めるひとつの原因になる。

・肥料を与えれば、確かにリンゴの実は簡単に大きくなる。けれど、リンゴの木からすれば、安易に栄養が得られるために、地中に深く根を張り巡らせなくてもいいということになる。

・その結果、自然の抵抗力を失い、農薬無しには、害虫や病気に勝つことが出来なくなってしまう。


もちろん、ことは、そんなに簡単なものではないと思います。

単に、無農薬で化学肥料や有機肥料をやめればすむ、ということではないということは言うまでもありません。

こうした結果を生むには、何回となく失敗を繰り返すなど、とてつもない苦労、塗炭の苦しみを経て実現できたものと思います。

その過程では、リンゴの木が全滅寸前になり、木村さんは自殺直前にまでいくほど追い込まれて行ったというjことです。

詳しい内容は、是非、本の中からお読み取りください。

そして、こうしたことを成し遂げてきました木村さんの生の声の一端をお聞きいただきたいと思います。

「みんなは、木村はよく頑張ったって言うけどさ、私じゃない、リンゴの木が頑張ったんだよ。(略)主人公は人間じゃなくてリンゴの木なんだってことが、骨身に染みてわかった。それがわからなかったんだよ。自分がリンゴを作っていると思い込んでいたの。私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。」


企業経営に携わっておられる皆さん。

この話、皆さんの会社での人材育成そのものに活かせませんか?

厳しい経営環境の中にあって、折角、採用した人材が、早く戦力となって会社に貢献してくれることを、経営者の皆さんは願っています。

当然のことです。

そして、きちんと社員教育の段取り(カリキュラム)をつくり、至れり尽くせりで、戦力化を図るため、多くの時間と人員とを割いておられるところも見受けられます。

しかしながら、一方では、この「奇跡のリンゴ」の本をヒントとして、人を育てるということが「こんなことでよいのか?」と反省している企業もあるようです。

社内教育や社外研修、加えて自己啓発、さらにはOJT(含む、営業活動の同行訪問)など、先輩社員が手取り足取りで後輩社員を指導することをほとんどの企業は、これまで行ってきました。

それで、本当に力のある社員は育ってきたのでしょうか?

企業として片付けなければいけない課題を、ソツなくこなしてゆく社員は、それなりに育成できるかもしれません。

会社を取り巻く環境がが順風な時は、それでよいかもしれません。

しかし、逆風下にあるとき、特に、今回のような暴風雨下にあるときなど、雨風に立ち向かい、しっかりと自らの足で立ち、率先して会社を支えようとする骨のある社員は、皆さんの会社で、どれほどおられるのでしょうか?

少し、反省が必要な時かも知れません。

木村さんの言うように、無農薬・無肥料(一切の社員教育をやめ、自己啓発だけにする)にしよう、と申し上げるわけではありません。(もちろん、それはそれでひとつの見識だと思います)

比重の置き方を少し見直すことを考えませんか。

至れり尽くせりではなく、社員自身の向上意欲を大事にすることを優先して考える社員教育のあり方、そして、いざという時に大きな力が発揮できる社員を養うには、どこに重点を置いたらよいかを、是非、お考えいただきたいと思います。

木村さんのおしゃるように「生物に本来の『生命力』を取り戻すことが奇跡を起こすことになる」を、社員教育の観点でも実践してみたいですね。


木村さんのリンゴ、まだ一度も食べたことがありません。

どんな味がするのか、是非、食べてみたいと思います。

NHK プロフェッショナル 「仕事の流儀」で司会をされた茂木健一郎さんは、ブログのなかでこんなことを述べられています。

木村さんのリンゴは、濃い味がする。
甘いとかすっぱいを超えた、リンゴの味がする。


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ちなみに今の20代はいわゆる「いじめ世代」で他人より抜きんでることを極端に嫌う年代である(簡単にいうと目立ちたくない!)。逆に平均値よりも低い評価を受けることに対しても大きな抵抗を感じる。仕事に対しては「仕事を通じて人間として自分がどう成長したいか?」よりも「仕事でみんなの足を引っ張りたくないが、みんなを引っ張っていく存在にはなりたくない」といった思考が強いように思われる。このように仕事に対して「主体的」というよりも「相対的」位置づけを気にする世代にとって「自ら学び考え行動する」ということは大きなハードルになるであろう。他の職場、他の会社にいってもすぐに通用する人材になれるよう社会人としての大きな木の幹を形成する努力は惜しまないことが重要と感じる。
もっちやん
2009/08/25 22:48

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